私が「歩くのが遅くなったかもしれない」と感じ始めたのは、50代後半に入ってしばらく経ってからでした。
ある日、いつも通りに歩いていたつもりなのに、前を歩く人に、いつの間にか追い抜かれていることに気づいたのです。
昔は、それなりのペースで歩けていたはずなのに、
「あれ?こんなに歩くの遅かったかな」
そんなふうに感じたのが、最初のきっかけでした。
急に息が上がるわけでもなく、痛みがあるわけでもない。ただ、以前よりも、歩くスピードが落ちているような気がする。
その小さな違和感が、この悩みの始まりでした。
歩くのが遅くなって、最初に困ったこと

歩くのが遅くなったと感じ始めてから、最初に困ったのは、日常のちょっとした場面でした。
- 信号が変わる前に、横断歩道を渡りきれるか不安になる。
- 駅の構内で、人の流れについていけない。
- 友人と一緒に歩いているときに、いつの間にか自分だけ遅れていることに気づく。
そんな場面が、少しずつ増えていきました。
「気のせいかな」
「たまたま疲れているだけかな」
そう思おうとしても、同じことが何度か続くと、「やっぱり、何か変わってきているのかもしれない」そう感じるようになりました。
歩くのが遅くなるという変化は、思っていた以上に、気持ちを不安にさせるものだと、このとき初めて実感しました。
最初に疑ったのは、体力の衰えでした
歩くのが遅くなった原因を考え始めたとき、単純に「運動不足かな」と思っていました。
「最近あまり歩いていないから」
「体力が落ちただけかもしれない」
そんなふうに考えて、しばらく様子を見ていました。
でも、あるときふと、
「若い頃と同じ感覚で、体を使っているつもりでも、体の方は、もう同じではないのかもしれない」
そう感じるようになりました。
疲れやすくなった。
回復に時間がかかるようになった。
以前より、無理がきかなくなった気がする。
そう考えていくうちに、この変化は、ただの体力の衰えではなく、
「50代の体の変化そのもの」なのかもしれない
そう思うようになったのです。
そこから、私は更年期や年齢による体の変化についても、少しずつ調べるようになりました。
50代で歩くのが遅くなる理由を、私なりに調べてみた

歩くのが遅くなった理由が気になって、私なりに、50代の体に起きている変化について、少しずつ調べるようになりました。
そこで分かってきたのは、歩くスピードが落ちるのは、ただの「運動不足」だけではなく、
年齢とともに起こる、いくつかの変化が重なっていることでした。
例えば、50代になると、
- 筋力が少しずつ落ちてくる
- 疲れやすくなり、回復に時間がかかる
- 関節や筋肉が、以前ほどスムーズに動かなくなる
そんな変化が、少しずつ積み重なっていくそうです。
私自身も、改めて振り返ってみると、
「前ほど無理がきかなくなったな」
「疲れが翌日に残りやすくなったな」
そんなことを感じる場面が、増えていたように思います。
また、50代は、更年期と重なる時期でもあり、
ホルモンバランスの変化によって、
疲れやすくなったり、
体調に波が出やすくなったりすることもある
ということも知りました。
そう考えると、歩くのが遅くなったと感じたのは、「何かが悪い」のではなく、
体が、年齢に合わせて変わってきているサインだったのかもしれない。
そう思うようになりました。
そして、その変化にどう向き合うかが、このあとの対処法を考えるうえで、とても大事なのだと感じるようになりました。
私が試して『これは違った』と感じた対処法
歩くのが遅くなった理由が、年齢による体の変化かもしれないと感じるようになってから、私は、いろいろな対処法を試すようになりました。
まず思いついたのは、「とにかく運動しなければ」と考えることでした。
ウォーキングを意識的に増やしてみたり、少し無理をしてでも歩く距離を伸ばしてみたり。
でも、それを続けてみて分かったのは、
「頑張りすぎると、逆に疲れがたまってしまう」ということでした。
その日は調子が良くても、翌日はぐったりしてしまったり、「今日はもう何もしたくない」と感じてしまったり。
次に試したのは、テレビや雑誌で見かけた「これをすれば体力がつく」という方法でした。
でも、どれも三日坊主になってしまい、
「自分に合わないことを続けようとすると、かえってしんどくなる」ということを、改めて実感しました。
そのとき、私が感じたのは、「何か特別なことをしなければ」と考えるよりも、
「今の自分が、無理なく続けられることは何か」を考える方が、ずっと大切なのかもしれない
ということでした。
頑張りすぎる対処法は、私にとっては、あまり良い結果につながらなかった、というのが正直なところです。
それでも続けてよかった、私なりの対処法

無理な運動や、自分に合わない対処法を続けるのは、かえってしんどくなると感じてから、私は、考え方を少し変えるようになりました。
それは、
「体力を一気につけようとする」のではなく、「今の自分の状態を、できるだけ落とさないようにする」という考え方です。
具体的に意識するようになったのは、とても小さなことばかりです。
- エスカレーターではなく、階段を使ってみる
- 遠くの駐車場にあえて停めて歩く
- 一駅分だけ、意識して歩く
どれも、「運動している」というほどのことではありません。
でも、それくらいのことでも、続けているうちに、
「前ほど、歩くのがつらく感じなくなったかも」
「以前より、疲れにくくなった気がする」
そんなふうに思える日が、少しずつ増えてきました。
また、「歩く」ことだけにこだわらず、「体を動かすきっかけを、日常の中にどう作るか」を意識するようになったのも、私にとっては大きな変化でした。
私の場合は、その一つとして、家で使える健康機器も取り入れるようになりました。
これも、劇的に何かが変わる、というものではありませんが、
「何もしないよりは、体のために、何かを続けている」
そう思えるだけで、気持ちはずいぶん楽になったように感じています。
体力を“増やす”というより、「今の状態を、少しでも長く保つ」
それが、今の私にとっての、いちばん現実的で、続けやすい対処法になっています。
※私が、家でできるケアとして取り入れているものについては、別の記事で詳しく書いています。
疲れやすくなった50代、私が意識していること
50代になって、歩くのが遅くなったと感じるようになり、同時に、「疲れやすくなったかもしれない」と思う場面も増えてきました。
若い頃のように、無理がきいて、多少頑張っても平気、という感覚は、少しずつ変わってきているように感じます。
だからこそ、今、私が意識しているのは、
「頑張りすぎないこと」
「疲れ切る前に、休むこと」
です。以前は、「まだ大丈夫」「もう少しやれる」と無理をしてしまうことも多かったのですが、今は、
「今日はここまでにしておこう」
「今は休む時間かもしれない」
そう考えるようになりました。
また、疲れやすさの背景には、更年期による体調の波や、眠りの質の変化など、いろいろな要因が重なっていることも知りました。
だからこそ、
「疲れやすい=怠けている」ではなく、「今の体からのサイン」
と受け止めるようにしています。
無理をしない。
比べすぎない。
できない日があっても、自分を責めない。
それが、今の私にとっての、いちばん大切な“対処法”かもしれません。
まとめ:50代の体の変化と、今の私の考え方
50代になって、歩くのが遅くなったと感じるようになったことは、最初は、ちょっとした不安でもありました。
「もう若くないんだな」そんなふうに、突きつけられたような気がしたからです。
でも、いろいろ試して、いろいろ考えてきた今は、
この変化は、何かが終わったサインではなく、“これからの体との付き合い方を考えるタイミング”だったのかもしれない
そう思えるようになりました。
若い頃と同じように動けなくなった、という見方ではなく、
「今の年齢の体に、どう合わせていくか」
を考えることが、今の私にとっては、いちばん自然な向き合い方なのだと思っています。
もし、あなたも今、
「歩くのが遅くなったかも」
「疲れやすくなったかも」
と感じているなら、
それは、何かを責めるサインではなく、
「これからの体との付き合い方を、少し考えてみませんか」という、自分からの合図なのかもしれません。
この私の経験が、同じように感じている方の、ほんの小さな参考になれば、うれしく思います。
※50代になって、自分の身体だけでなく、親の変化も感じるようになりました。



