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親が転びやすくなったと感じたときに、家族として私が考えたこと

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親が「転びやすくなったかもしれない」と感じたのは、何か大きな事故があったから、というわけではありませんでした。

ある日、何気なく話をしている中で、

「最近、つまずくことが増えたのよね」そんな一言を聞いたのが、最初のきっかけでした。

それまで、親の歩き方や動きについて、あまり意識したことはなかったのですが、その日から、何となく目がいくようになりました。

段差のあるところで、少し足がもつれるように見えたり、椅子から立ち上がるときに、以前よりも、動作がゆっくりになっているように感じたり。

大きな変化ではないけれど、

「あれ?もしかして、ちょっと変わってきているのかもしれない」

そう思うようになったのが、この悩みの始まりでした。

最初に感じた「ちょっとした不安」

親の変化に気づいてから、私の中で、少しずつ不安が膨らんでいきました。

それは、「今すぐ何かしなければ」というような大きな不安ではなく、

「このままで大丈夫かな」という、何となく気になる感じでした。

転んだらどうしよう。骨折でもしたら、一気に生活が変わってしまうかもしれない。そんなことが、頭の片隅に浮かぶようになりました。

でも同時に、

「あまり心配しすぎるのも良くないかな」
「まだそこまでじゃないかもしれないし」

そんな気持ちもあって、どう向き合えばいいのか分からないまま、しばらく様子を見ることにしていました。

この、「心配しすぎてもいけないけれど、放っておくのも気になる」という気持ちは、家族として、とても複雑なものでした。

最初に疑ったのは「年のせい」でした

親が転びやすくなったように感じたとき、私が最初に思ったのは、「年のせいなのかな」ということでした。

高齢になれば多少動きが鈍くなるのは、仕方がないことなのかもしれない。

そう思おうとした一方で、「年のせい」で片づけてしまっていいのだろうかという気持ちも、どこかにありました。

もし、何か対処できることがあるのに、「年だから仕方ない」と思って、何もしなかったとしたら…。そう考えると、少し不安になったのです。

そこから、私は、高齢になると、なぜ転びやすくなるのか、少しずつ調べるようになりました。

そして、「年のせい」だけではない理由があるかもしれない

そう考えるようになったことが、このあと向き合い方を変えるきっかけになりました。

高齢者の転倒しやすい理由を、私なりに調べてみた

親が転びやすくなったように感じてから、私なりに、高齢になるとなぜ転倒しやすくなるのか、少しずつ調べるようになりました。

そこで分かってきたのは、
高齢者が転倒しやすくなる理由は、一つではなく、いくつかの変化が重なっていることが多い
ということでした。

例えば、高齢になると、

  • 筋力が少しずつ低下してくる
  • 足の上がりが小さくなり、つまずきやすくなる
  • バランスをとる力が弱くなりやすい

そんな変化が起きやすいとのこと。

また、

  • 視力の変化で、段差に気づきにくくなる
  • 反応が少し遅くなり、とっさの動きが間に合わなくなる

といったことも、転倒につながりやすくなる理由のひとつだと知りました。

私はこれを知って、

「注意が足りないから」
「気をつけていないから」
転んでしまうのではなく、

体の変化そのものが、転びやすさにつながっていることもあるのだなと感じるようになりました。

そう考えると、親の変化を、ただ「年のせい」と片づけるのではなく、

「今の体に合わせて、できることを考えていくことが大事なのかもしれない」

そう思えるようになりました。

この考え方の変化が、このあと、家族としてどう関わるかを考えるうえで、大きなポイントになっていきました。

私が試して「これは違った」と感じた対応

親が転びやすくなったかもしれないと感じてから、私なりに、いくつかの対応を試してみました。

まず最初にやったのは、「気をつけてね」と声をかけることでした。

転ばないように、注意してほしいという気持ちから、何気なく言った言葉でしたが、それが、親にとっては、かえって負担になってしまったようでした。

「そんなに心配しなくても大丈夫よ」と言われたとき、私の言葉が、「心配」ではなく、「できなくなったこと」を強調してしまっていたのかもしれない、そう感じました。

次に試したのは、親に、「ちょっと歩いたり、身体を動かしたほうがいいんじゃない?」と勧めることでした。

でも、これも、あまりうまくいきませんでした。

親の立場からすれば、「できないことを、無理に求められている」と感じてしまったのかもしれません。

そのとき、私が気づいたのは、

「正しいこと」でも、伝え方やタイミングを間違えると、相手の負担になってしまうことがある

ということでした。

親のためを思っての行動でも、それが、必ずしも“良い対応”になるとは限らない

そう感じたことは、家族として、向き合い方を考え直す、きっかけになりました。

それでも続けてよかった、家族としての関わり方

うまくいかなかった対応を経て、私は、親との関わり方を、少しずつ変えるようになりました。

まず意識したのは、

「注意する」よりも、「一緒にやる」という形にすることでした。

例えば、「運動したほうがいいよ」と言う代わりに、

「一緒にちょっと歩いてみない?」
「ついでに買い物に行こうか」

そんなふうに、自然に体を動かすきっかけを、生活の中に取り入れるようにしました。

また、親ができなくなったことに目を向けるより、

「まだできていること」
「今も元気なところ」

に意識を向けるようにしたことも、私にとっては大きな変化でした。

「転ばないように」ではなく、

「今日も一緒に歩けたね」
「ここまで来られたね」

そんなふうに、できたことを一緒に喜ぶようにしたことで、親との会話も、少しずつ穏やかになっていったように感じています。

そして、親が無理なく体を動かせるように、家でできるケアも、取り入れるようになりました。

これも、何かを“治す”というより、「今の状態を、少しでも安心して続けられるように」という気持ちからです。

家族として、できることは限られていますが、

「心配しすぎず、でも、何もしないわけでもない」

そんな関わり方が、今の私にとって、いちばんしっくりきています。

※親と一緒に使っている、家でできるケアについては、こちらの記事で詳しく書いています。

親の変化と向き合うときに、私が意識していること

親が転びやすくなったかもしれないと感じてから、私自身も、いろいろな気持ちと向き合うようになりました。

「この先どうなるんだろう」
「もっと悪くなったらどうしよう」

そんな不安がよぎることも、正直、あります。

でも、そうした不安ばかりにとらわれてしまうと、目の前にある、「今、元気でいてくれている時間」を、ちゃんと見られなくなってしまうような気がして。

だから今、私が意識しているのは、

「先のことを考えすぎすぎない」
「今できることを、大切にする」

ということです。

親の変化を、無理に否定することも、過剰に心配することもせず、

「今の親の状態を、そのまま受け止める」

そんな姿勢でいるようにしています。

何か特別なことをしなくても、

  • 一緒に出かける
  • 一緒に笑う
  • 一緒に過ごす

それだけでも、家族としてできることは、たくさんあるのだと、今は感じています。

まとめ:親の転びやすさと、家族としての今の考え方

親が転びやすくなったと感じたとき、私は、何か「特別な対策」をしなければならない、そんなふうに考えていました。

でも、いろいろ試して、考えてきた今は、

家族として一番大切なのは、何かを“してあげる”ことよりも、「どう関わるか」なのかもしれない

そう感じるようになりました。

無理に変えようとしない。でも、放っておくわけでもない。

そのちょうど間のような距離感で、親と向き合っていくことが、今の私には、いちばん自然です。

もし、あなたも今、「親が転びやすくなったかも」と感じているなら、それは、不安になるべきサインというよりも、

「これからの親との関わり方を、少し考えてみませんか」という、ひとつのきっかけなのかもしれません。

この私の経験が、同じように悩んでいる方の、ほんの小さなヒントになれば、うれしく思います。

※50代になって、親の変化も悩みの種ですが、自分の肌にも変化を感じるようになりました。

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