地震や台風など、自然災害が多い日本では、防災バッグの準備が欠かせません。
しかし「何を入れればいいのか分からない」「重くて持ち運べない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、防災バッグに入れるべきアイテムを網羅的に解説し、自分に合った防災バッグの選び方や、荷物を軽量化するコツまで詳しくご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
防災バッグに入れるべき基本アイテム【チェックリスト付き】

防災バッグといっても、あれこれ詰め込んでしまっては、重くて持てなくなってしまいます。大切なのは「命」「健康」「心の安心」を守るための、必要最小限を厳選することです。
生命を維持するために必要なもの
災害発生直後の72時間は、救助や支援が届きにくい期間とされています。この間を自力で乗り切るための最低限の備えが必要です。
【水・食料】
- 飲料水:1人1日3リットルが目安。最低でも1.5〜2リットル(500mlペットボトル3〜4本)
- 非常食:レトルト食品、アルファ米、缶詰、栄養補助食品など、開封してすぐ食べられるもの
- カロリー補給用:チョコレート、飴、エネルギーゼリーなど、手軽にエネルギー補給できるもの
【明かり・電源】
- 懐中電灯:両手が使えるヘッドライトがおすすめ
- 予備の乾電池:単三・単四を各4本程度
- 携帯ラジオ:手回し充電式や電池式のもの
- モバイルバッテリー:10000mAh以上の大容量タイプ
【防寒・雨具】
- アルミブランケット:体温保持に効果的で軽量コンパクト
- レインコート:両手が使えるポンチョタイプが便利
- 軍手:瓦礫の撤去作業や怪我防止に必須
【その他】
- ホイッスル:救助を呼ぶため。声が届かない状況でも音は遠くまで届く
- ビニール袋(大小):防水、ゴミ袋、簡易トイレなど用途多数
- ティッシュ・トイレットペーパー:芯を抜いて潰すとコンパクトに
衛生・健康を守るために必要なもの
避難所生活では、衛生環境の悪化から体調を崩しやすくなります。清潔を保つためのアイテムは必ず用意しましょう。
【医薬品・救急用品】
- 常備薬:持病がある方は1週間分以上。お薬手帳のコピーも
- 救急セット:絆創膏、消毒液、包帯、鎮痛剤、胃腸薬など
- マスク:感染症予防と粉塵対策に。不織布マスクを10枚程度
- 体温計:体調管理に必要
【衛生用品】
- ウェットティッシュ:水が使えない状況での清拭に
- 除菌シート:手指消毒用のアルコール含有タイプ
- 簡易トイレ:最低5回分。避難所のトイレが使えない場合も
- 生理用品:女性は必須。男性も家族のために
- タオル:速乾性のあるマイクロファイバータオルがおすすめ
- 歯ブラシセット:口腔衛生は健康維持の基本
【その他】
- 着替え:下着・靴下を1〜2セット。圧縮袋で小さく
- 使い捨てカイロ:冬場の防寒対策に
情報収集・連絡手段として必要なもの
災害時は情報が生命線です。家族との連絡手段や、正確な情報を得る手段を確保しましょう。
【情報・記録】
- 身分証明書のコピー:運転免許証、保険証、マイナンバーカード
- 現金:小銭も含めて1万円程度。災害時はキャッシュレス決済が使えない
- 家族の連絡先メモ:スマホが使えない場合に備えて紙にも記録
- 家族写真:はぐれた際の確認用
- 筆記用具:油性ペンとメモ帳
【その他】
- メガネの予備:普段メガネを使用している方は必須
- 補聴器の予備電池:使用している方は忘れずに
▼電気・ガス・水道が使えなくても食べられる、適度な水分を含んだレトルトご飯▼
おすすめの防災バッグ【参考商品】
「一から揃えるのは大変」という方には、必要なアイテムがセットになった防災バッグも選択肢の一つです。
セット商品のメリット
- 必要なものを一度に揃えられる
- 防災の専門家が監修しているため、抜け漏れが少ない
- 個別に購入するより割安な場合が多い
- すぐに使える状態で保管できる
- 防水ポケットが完備されたバッグで、高齢者でも背負いやすい重さ
選ぶ際のポイント
- セット内容が明記されているか
- 消費期限の長い水・食料が含まれているか
- リュックの容量と重さが自分に合っているか
- レビュー評価が高いか
参考:あかまる防災バッグ
防災士・消防士が監修した「あかまる防災バッグ」は、44点のアイテムがセット。
10年保存水や非常食、ソーラー充電可能なラジオライト、雨水や泥水も飲み水に変えられる携帯浄水器なども含まれています。
重さは約3.5〜4kg程度で、防水ポケットが完備されたリュック。高齢者でも背負いやすいと口コミでも高評価です。
ただし、家族構成や個人のニーズによって必要なものは異なるため、セット商品を購入した後も、自分に必要なアイテムを追加・調整するようにしてくださいね。
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▼通販サイトからの購入も可能です▼
高齢者や体力に不安がある方への配慮ポイント
防災バッグは「持ち運べなければ意味がない」もの。体力に不安がある方は、軽量化の工夫で無理なく備えましょう。
【水の量を調整する】 最初から全部入れず、避難時にペットボトルを追加する方式に。自宅保管分と分けて管理しましょう。
【食料は軽量タイプを選ぶ】 缶詰よりもレトルトパウチ、フリーズドライ食品を選ぶと軽量化できます。
【持ち運びやすいリュックを選ぶ】
- 軽量素材のもの(リュック本体が1kg以下)
- 肩ベルトが太く、長時間背負っても疲れにくいもの
- キャスター付きリュック(避難経路が平坦な場合)も選択肢に
▼水や湯がなくても食べられるフリーズドライのご飯▼
季節ごとに見直すべき中身
年に2回(春・秋)は防災バッグの中身を見直し、季節に合わせた調整をしましょう。
夏に追加・重視すべきもの
- スポーツドリンク:塩分補給のためのOS-1などの経口補水液
- 冷却シート・冷却スプレー:熱中症対策
- 汗拭きシート:清潔を保つ
- 虫除けスプレー:避難所での虫刺され防止
- 日焼け止め:屋外避難時の紫外線対策
- 帽子・タオル:熱中症予防
冬に追加・重視すべきもの
- 使い捨てカイロ:10個程度
- アルミブランケット:夏より多めに(2〜3枚)
- 厚手の靴下・手袋:末端の冷え対策
- ネックウォーマー・ニット帽:首元の保温は体温維持に効果的
- 防寒着:薄手でも保温性の高いフリースやダウンベスト
- リップクリーム・保湿クリーム:乾燥対策
定期的な確認ポイント
- 消費期限:水や食料の賞味期限をチェック
- 電池の残量:液漏れしていないか確認
- 薬の期限:処方薬は定期的に入れ替え
- サイズの確認:子どもの成長に合わせて衣類を更新
▼防寒・保温だけでなく、暑さや紫外線対策にも使えるコンパクトサイズ▼
100均やホームセンターで揃える方法
予算を抑えたい方は、100円ショップやホームセンターでも防災グッズの多くを揃えられます。
100均で購入できる防災グッズ
【おすすめアイテム】
- 懐中電灯(LED式)
- ホイッスル
- レインコート
- ウェットティッシュ
- ビニール袋各種
- 軍手
- 救急セット(絆創膏、包帯など)
- 簡易トイレ
- ラップ・アルミホイル
- 圧縮タオル
- カイロ
100均で揃える際の注意点
【品質面】
- ライトは明るさが不十分な場合があるため、実際に点灯確認を
- 電池は長期保存に向かないことがあるため、有名メーカー品を別途購入するのも一案
- 簡易トイレは使用方法を事前に確認
【不向きなもの】
- モバイルバッテリー(容量不足、品質に不安)
- 非常食(賞味期限が短いものが多い)
- リュック本体(耐久性に難あり)
ホームセンターとの併用
- 水・食料:スーパーやホームセンターで長期保存タイプを購入
- リュック:アウトドア用品店で機能性の高いものを
- モバイルバッテリー:家電量販店で信頼できるメーカー品を
最強の防災グッズ「マルチウォームバッグ」の口コミ評判!あたためと湯沸かしが簡単に
まとめ:今日からできる防災の第一歩
災害はいつ起こるか分かりません。「まだ大丈夫」と思っているうちに準備を始めることが、いざという時の安心につながります。
そして、年に2回(春と秋)防災バッグの中身を見直すことを忘れないようにしてくださいね。賞味期限切れの食料や、使えなくなった電池が入っていては、いざという時に役立ちません。
備えは、自分と家族の命を守る思いやりです。少しずつ、できることから始めていきましょう。