私が、「あれ?やる気が出ないかも」と感じ始めたのは、50代に入ってからしばらく経った頃でした。
それまでは、忙しくても、多少疲れていても、「やらなきゃ」と思えば体が動いていたのに、ある時から、
「やらなきゃいけないのに、どうしても腰が上がらない」
そんな感覚が、増えてきたのです。
特別、大きな出来事があったわけではなく、ただ日常の中で、
「前なら普通にできていたことが、なんだか重たい」と感じる場面が、少しずつ増えていきました。
それが、私にとっての、「やる気が出なくなったかもしれない」という気づきでした。
そのとき、正直つらかったこと

やる気が出なくなったと感じ始めたとき、正直、いちばんつらかったのは、
「気持ちがついてこない自分」を、自分自身が責めてしまったこと。
「なんでこんなに、やる気が出ないんだろう」
「前は、もっと頑張れていたのに」
そんなふうに、つい、過去の自分と比べてしまったり。
周りの人が、元気に活動しているように見えると、「自分だけ、取り残されているんじゃないか」と、不安になることもありました。
やる気が出ないことそのものより、
「やる気が出ない自分」を認められなかったことのほうが、実は、いちばん苦しかったのかもしれません。
最初は「怠けているだけ」だと思っていた
やる気が出なくなったと感じたとき、私が最初に思ったのは、「ただの怠けじゃないかな」ということでした。
年齢のせいにするのは、なんとなく逃げているような気がして、
「もっと気合を入れなきゃ」
と、自分を叱るような気持ちで、過ごしていた時期もあります。
でも、しばらくそうやって頑張ろうとしても、
気合や根性だけではどうにもならない感覚が、確かにありました。
そこで私は、「怠けているだけ」と片づけずに、
「なぜ、やる気が出なくなってきたのか」を、ちゃんと知ってみたい
そう思うようになりました。
「50代でやる気が出なくなる」理由を、私なりに調べてみた

やる気が出なくなったと感じてから、私なりに、なぜ50代になるとこんなふうに気持ちの変化が出てくるのか、少しずつ調べるようになりました。
そこで分かってきたのは、
50代でやる気が出なくなる理由は、ひとつだけではなく、いくつかの変化が重なっていることが多い
ということでした。
例えば、
- 更年期と重なる時期で、ホルモンバランスが変わりやすいこと
- 眠りの質が変わり、疲れが抜けにくくなること
- 体力や回復力が、少しずつ変わってくること
こうした体の変化は、気づかないうちに気持ちのほうにも影響していることがあるとのこと。
また、50代という時期は、
- 子育てや仕事など、これまでの役割がひと段落する
- 親のことが気になり始める
- 将来について考えることが増える
といった、心の環境が変わりやすい時期でもあります。
こうした変化が重なることで、
「やる気が出ない」という形で、心と体がサインを出していることもあるのかもしれない
そう思えるようになりました。
こうして調べてみて感じたのは、やる気が出なくなることは、決して「怠け」や「気の持ちよう」だけではなく、
今の自分に起きている変化を、教えてくれているサインなのかもしれない
ということでした。
そう考えるようになってから、「やる気が出ない自分」を、以前ほど責めなくなったように感じています。
私が試して「これは違った」と感じたこと
やる気が出なくなったと感じてから、私なりに「どうにかしなきゃ」と思って、いろいろ試してみた時期がありました。
例えば、
「もっと前向きにならなきゃ」
「気合を入れ直さなきゃ」
と、自分に言い聞かせるようにしてみたり、無理に予定を詰め込んで、気分を上げようとしてみたり。
でも、そうやって無理に動こうとすればするほど、かえって気持ちが重たくなったり、疲れてしまったりして、
「なんだか、余計につらくなっている気がする」
そんな感覚を覚えるようになりました。
また、周りと比べてしまって、
「あの人はあんなに元気なのに」と、自分を責めるような気持ちになることもありました。
でも、そうやって比べれば比べるほど、
自分の気持ちが、どんどん置き去りになっていく感じがして。
そのとき、私が気づいたのは、
「元気になろう」と頑張るほど、自分のしんどさにフタをしてしまっていたのかもしれない
ということでした。
それでも続けてよかった、私なりの向き合い方

いろいろ試して、「これは違った」と感じる経験をしてから、私は、やる気との付き合い方を少しずつ変えるようになりました。
それは、
「やる気を出そう」とするよりも、「やる気が出ない自分」を、そのまま受け止めることから始める」という考え方。
何もしたくない日があっても、「今日はそういう日なんだな」と、自分に声をかけるようにしました。
無理に動こうとするより、
「今日は休む日」
「今日は少しだけ動く日」
そんなふうに、日ごとに自分への期待値を変えるようになったのです。
また、「やる気があるかどうか」ではなく、
「今、これならできそうかどうか」
という視点で、行動を選ぶようにもなりました。
例えば、
- 5分だけ片づける
- 少しだけ外の空気を吸う
- 気になっていたことを、ひとつだけやる
そんな、とても小さなことでも「できた」と感じられることが、気持ちを少し軽くしてくれました。
やる気は、無理に引き出すものではなく、
「動いたあとに、ついてくるものなのかもしれない」
そんなふうに、今は考えています。
気持ちと向き合う中で、私が意識していること
50代になってやる気が出なくなったと感じるようになってから、私は、自分の気持ちとの付き合い方を少しずつ見直すようになりました。
その中で、いちばん意識するようになったのは、
「昔の自分と比べすぎないこと」です。
以前のように動けなくなった、という見方ではなく、
「今の自分には、今のペースがある」
そう考えるようになってから、気持ちがずいぶん楽になりました。
また、やる気が出ない日があったとしても、「今日はそういう日なんだな」とそのまま受け止めるようにしています。
気持ちに逆らわず、無理に変えようとしないことで、かえって、心が整ってくることもあると感じています。
やる気は、いつも一定でなくていい。
波があること自体が、自然なことなのかもしれない
そう思えるようになったことが、今の私にとって大きな変化でした。
まとめ:50代でやる気が出なくなった今、私が思うこと
50代になって、やる気が出なくなったと感じたことは、正直、あまりうれしい変化ではありませんでした。
でも、それをきっかけに、自分の心や体の状態にこれまで以上に目を向けるようになったことは、今思えば、決して悪いことではなかったように感じています。
若い頃のように、いつも前向きでいなければならない、という考え方から、
「立ち止まる時期があってもいい」
「力を抜く時間があってもいい」
そう思えるようになったことは、今の私にとって大切な変化でした。
もし、あなたも今、「やる気が出なくなったかも」と感じているなら、それは、何かを諦めるサインではなく、
「これからの自分との付き合い方を、少し見直してみませんかという、心からのメッセージなのかもしれません。
この私の経験が、同じように感じている方の、ほんの少しの支えになればうれしく思います。
※やる気の変化は、体の疲れや眠りの質とも関係しているように思います。



