「ピントグラスって、普通の老眼鏡と何が違うの?」
私も最初は、そこがよく分かりませんでした。
白内障の手術を受けてから、それまで裸眼で見えていた手元の文字が見えにくくなり、老眼鏡を使うようになった私。
ところが、本や新聞を読んでいると目が疲れてしまい、15分くらいで読むのをやめてしまうこともありました。
そこで試してみたのが「ピントグラス」です。
実際に使ってみると、普通の老眼鏡とは見え方に違いがあり、私は本を読むときの目の疲れが気になりにくくなりました。
ただ、ピントグラスなら誰でも見やすいというわけではありません。累進多焦点レンズならではの見え方があり、慣れにくいと感じる人もいます。
この記事では、ピントグラスと一般的な老眼鏡の違いを整理し、実際の口コミと、私が軽度タイプを使って感じたことを紹介します。
「普通の老眼鏡とピントグラス、自分にはどちらが合いそう?」と迷っている方は、普段どんな距離を見ることが多いかを考えながら比べてみてくださいね。
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ピントグラスと老眼鏡の違いは?
ピントグラスも、近くが見えにくくなったときに使う老眼鏡(シニアグラス)のひとつ。一般的な既製老眼鏡との大きな違いは、レンズの中に入っている度数の仕組みです。
一般的な既製老眼鏡は「+1.0」「+1.5」など、選んだ度数で手元を見やすくするものが中心です。
一方、ピントグラスには、レンズの中心から外側へ向かって度数が滑らかに変化する「累進多焦点レンズ」が使われています。
そのため、「ピントグラスは普通の老眼鏡よりよく見える」と考えるより、見る距離が変わったときのピント移動をしやすくするよう設計された老眼鏡と考えると違いが分かりやすいでしょう。
ピントグラスはレンズの中で度数が変化する
ピントグラスには、軽度レンズと中度レンズがあります。
軽度レンズは+1.75D~0.0D、中度レンズは+2.5D~0.6Dと、ひとつのレンズの中で度数が少しずつ変わるように作られています。
手元を見るときは度数の強い部分、少し離れたところを見るときは度数の弱い部分を使う仕組みです。
そのため、ひとつの距離だけを見るというより、本やスマホ、パソコンなど、近い範囲で見る距離が変わる場面で使いやすいよう設計されています。
一方、一般的な既製老眼鏡は決まった度数のものを選ぶため、「いつも同じくらいの距離で本を読む」といった使い方なら、シンプルな老眼鏡で困らない場合もあります。
ピントグラスは遠近両用メガネとは違う
ここは購入前に知っておきたいところです。
ピントグラスは、遠くまで見えるように近視を矯正する遠近両用メガネではありません。あくまで、老眼による近くの見えづらさを補うための老眼鏡です。
公式サイトでも、読書のほか、スマホやタブレット、新聞、メニュー表など「手元~近距離」を見るときの使用が案内されています。
「掛けたまま遠くまでくっきり見えるメガネが欲しい」という場合は、ピントグラスとは目的が違うので注意しましょう。
累進多焦点レンズは慣れが必要な場合もある
レンズ内で度数が変化することはピントグラスの特徴ですが、誰でも最初から違和感なく使えるとは限りません。
メーカーも、累進多焦点レンズの特性上、目が慣れるまで時間が必要になる場合があると案内しています。
商品によっては1~2週間程度、疲れを感じない範囲で試すよう案内されており、見え方や慣れるまでの期間には個人差があります。
また、近視や乱視を矯正する機能はなく、目の状態によっては合わない場合もあります。
つまり、ピントグラスと一般的な老眼鏡の違いは「どちらがよく見えるか」ではなく、自分がどんな距離を、どんなふうに見ることが多いかで考えるのがポイントです。
ピントグラスの口コミ・評判は?
ピントグラスの口コミを調べると、「手元が見やすくなった」「視線を移したときも使いやすい」という声がある一方で、「ピントを合わせにくい」「遠くは見えにくい」と感じている人もいました。
同じピントグラスでも見え方の感じ方には差があります。
ここでは、購入前に特に気になる「見える距離」と「慣れや違和感」を中心に口コミを見ていきます。
手元から少し離れたところへの視線移動がしやすいという口コミ
ピントグラスを使っている人からは、スマホや書類などの手元が見やすいという声が見られます。
また、パソコンと机の書類を交互に見るときや、手元から少し離れた場所へ視線を移すときに使いやすさを感じている人もいました。
これは、決まったひとつの度数ではなく、レンズ内で度数が変化するピントグラスの特徴を実際の使用場面で感じた例といえそうです。
ただし、「どの距離でもピントが合う」という意味ではありません。
手元から1~2m程度なら見やすくなったという人がいる一方で、それ以上離れるとピントが合わなかったという口コミもあります。
ピントグラスは遠くを見るためのメガネではないので、「これ1本で近くから遠くまで見える」と考えない方がよいでしょう。
最初はピントの合わせ方に戸惑ったという口コミもある
累進多焦点レンズの見え方に、最初は戸惑ったという口コミも見られます。
「慣れたら使いやすくなった」という人がいる一方で、ピントが合う位置を探しにくかったり、平面が少し湾曲して見えたりしたという人もいました。
メーカーも、累進多焦点レンズの特性上、最初は見え方に違和感を感じる場合があり、目が慣れるまで数日から1~2週間ほどかかることがあると案内しています。
そのため、「最初に違和感がある=合わない」とすぐに判断する必要はありませんが、使えば誰でも慣れるとも限りません。
見え方や慣れるまでの期間には個人差があることは、購入前に知っておきたいところです。
「普通の老眼鏡より使いやすい」とは限らない
口コミの中には、これまで使っていた老眼鏡より使いやすいと感じている人もいれば、「普通の老眼鏡とあまり変わらない」と感じた人もいます。
この違いは、単純に商品の良し悪しだけでは判断できません。
一定の距離にある本やスマホを見ることが中心なら、決まった度数の老眼鏡で困らない場合もあります。
一方、手元の書類からパソコン画面へ視線を移すなど、近い範囲でも見る距離がよく変わる人は、ピントグラスのレンズ設計に使いやすさを感じる可能性があります。
口コミを見るときも「よく見えた・見えなかった」だけではなく、その人が何を見るために使っていたのかまで確認すると、自分に合いそうか判断しやすくなります。
実際にピントグラス軽度を使ってみた
私が使っているのは、ピントグラスの「軽度」タイプです。
もともと私は近眼で、以前は手元なら裸眼でも見ることができました。ところが白内障の手術を受けたあと、私の場合は見え方が大きく変わりました。
手術前には0.8くらいでピントが合うように眼内レンズを調整してもらったのですが、実際には視力が1.2まで見えるように。
遠くはよく見えるようになった反面、それまで裸眼で見えていた手元の文字がほとんど見えなくなり、新聞を読むのにも困るようになりました。
そこで老眼鏡を買ってみたのですが、本や新聞を読んでいると私はどうしても目が疲れてしまいます。
スマホなら文字を大きくできますが、新聞や本の文字はそうはいきません。
「もう少し楽に読めるものはないかな」と思って試してみたのが、ピントグラスでした。
老眼鏡では15分ほどだった読書が、時間を気にせずできるようになった
私が普通の老眼鏡との違いをいちばん感じたのは、本を読んでいるときです。
老眼鏡でも文字そのものは見えるのですが、読んでいるうちに目が疲れてしまい、15分くらいで本を閉じることがよくありました。
ところがピントグラスに替えてからは、その疲れが私はかなり気にならなくなりました。
「そろそろ目が疲れたからやめよう」と時間を気にせず、本を読み続けられるようになったんです。
見えるかどうかだけなら老眼鏡でも足りていました。
それでも私が今もピントグラスを使っているのは、文字を読み続けるときに目が疲れにくいと感じているからです。
顔を上げてテレビを見たときにも違いを感じた
もうひとつ驚いたのが、本や新聞から顔を上げてテレビを見たときでした。
普通の老眼鏡を掛けたままだと、テレビは焦点が合わず、ぼやけて見えます。ピントグラスでは、私の場合は掛けたまま顔を上げてもテレビを見ることができました。
もちろん、ピントグラスを外した方がテレビはよく見えます。
それでも、本を読むたびにメガネを掛け、ちょっと離れたところを見るたびにすぐ外す、という動作が少なくなったのは、実際に使って感じた違いでした。
今は「近くを見るためのメガネ」として使っている
使い続けた今も、私はピントグラスを遠くを見るためには使っていません。本や新聞など、近くの文字を読むときが中心です。
私にとってピントグラスは、「これ1本ですべての距離を見るためのメガネ」というより、近くの文字をできるだけ疲れずに読みたいときに使うメガネです。
本を読むのが好きなのに、老眼鏡では目が疲れて長く読めない。
そんな状態だった私が、今もピントグラスを使い続けている理由は、そこにあります。
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ピントグラスと普通の老眼鏡、どちらを選ぶ?
ピントグラスと普通の老眼鏡は、どちらが優れているというより、どんな見方をすることが多いかで選び分けると分かりやすくなります。
決まった距離を見ることが多いなら普通の老眼鏡
本や新聞など、いつも同じくらいの距離を見ることが中心なら、一般的な老眼鏡でも十分な場合があります。
度数を選びやすく、比較的手頃な商品も多いため、「読書をするときだけ使いたい」といった使い方なら、まず普通の老眼鏡を選ぶ方法もあります。
近い範囲でも見る距離が変わるならピントグラスも候補
一方、手元の本や書類を見たり、少し離れたパソコン画面へ視線を移したりと、近い範囲でも見る距離がよく変わる場合は、ピントグラスの累進多焦点レンズが選択肢になります。
私自身も、本を読んでいる途中で顔を上げたとき、普通の老眼鏡との見え方の違いを感じました。
ただし、ピントグラスは遠くを見るためのメガネではありません。また、累進多焦点レンズの見え方に慣れにくい人もいます。
そのため、「老眼鏡よりピントグラスの方がいい」ではなく、自分が普段どの距離を見ることが多いのか。
ここを基準に考えると、どちらを選ぶか判断しやすくなります。
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ピントグラスを買う前に確認したいこと
ピントグラスは一般的な老眼鏡とはレンズの仕組みが違うため、購入前に確認しておきたいことがあります。
軽度と中度、どちらが合うか確認する
ピントグラスには「軽度」と「中度」があります。
公式サイトでは、軽度レンズは最近近くが見えにくくなってきた人で、普段使っている老眼鏡の度数が+1.0~+1.75程度、中度レンズはすでに老眼鏡を使っていて、+1.5~+2.5程度の人をひとつの目安としています。
軽度レンズには+1.75D~0.0D、中度レンズには+2.5D~+0.6Dの度数が、ひとつのレンズ内に配置されています。現在どのくらいの度数が必要なのかを基準に確認しましょう。
自分に合う度数が分からない場合や見え方に不安がある場合は、眼科や眼鏡店などで確認してから選ぶと安心です。
近視や乱視を矯正するメガネではない
ピントグラスには、近視や乱視を矯正する機能はありません。
私自身は軽度タイプを使っていて見やすさを感じていますが、乱視があり、普段は乱視矯正をした老眼鏡を使っている友人にも試してもらったところ、同じようにはいきませんでした。
友人の感想は、「近くは見やすいけれど、遠くはちょっとボケるかも」というもの。
これはあくまで友人の場合なので、「乱視があるとピントグラスは使えない」ということではありません。
ただ、普段から近視や乱視を矯正したメガネを使っている人は、ピントグラスではその矯正ができないことを知ったうえで検討した方がよさそうです。
自分の目でも使えるのか不安がある場合は、眼科や眼鏡店などで相談してから選ぶと安心です。
返品条件も購入先ごとに確認する
ピントグラスは累進多焦点レンズなので、実際に掛けてみないと自分が見え方に慣れるか分からない部分もあります。
メーカーも、累進多焦点レンズに慣れるまで時間が必要になる場合があり、どうしても慣れない人もいると案内しています。
そのため、通販で購入するときは価格だけでなく、返品・交換できる条件や期間も確認しておきましょう。
ピントグラスは購入する店舗によって、返品保証が付いている場合があります。「合わなかったらどうするか」まで確認してから購入先を選んでおくと安心です。
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まとめ:ピントグラスと老眼鏡の違いを知って選ぼう
ピントグラスも、近くの見えづらさを補うための老眼鏡(シニアグラス)のひとつです。
一般的な既製老眼鏡との大きな違いは、ひとつのレンズの中で度数が滑らかに変化する累進多焦点レンズを使っていること。
本や新聞など決まった距離を見ることが中心なら、一般的な老眼鏡で十分な場合もあります。
一方、手元から少し離れたところへ視線を移すことが多い場合は、ピントグラスも選択肢になります。
私自身は普通の老眼鏡では本を15分ほど読むと目が疲れていましたが、ピントグラスに替えてからは、時間を気にせず読めるようになりました。これが今も使い続けているいちばんの理由です。
「普通の老眼鏡とどちらがいい?」と迷ったら、商品の評判だけで決めるのではなく、自分が普段どのくらいの距離を見ることが多いのかから考えてみると選びやすくなりますよ。

